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【少し難あり】篠笛の数字譜を自動生成する方法

五線譜も数字譜も演奏も意味的には同じことなので自動変換できないかというお話です。

音楽に楽譜は必要か否か、いろんな意見があると思います。篠笛では数字譜というのが使われています。簡単に言うとドレミファソラシドが数字に対応したものです。五線譜と比べるとあまり細部を記述しない方法かもしれません。これさえ使わない人もいます。

数字譜の例:カエルの歌→1234321 4567654 1111 1234321

篠笛は調子が変わっても運指が変わらない楽器です。どうするのかというと管を変えます。だから1セット集めると12本必要だし、厳密に他の楽器と合奏するとその倍必要だったりするらしいです…。

◆数字譜を自動で


私はどちらかというと楽譜めんどうなタイプなので使わないことが多いです。しかし耳で聞くだけだとどうしても間違えたり自分流にアレンジしてしまいます。

プロのカバー曲でも1か所はオリジナルと違うところがあるし、プロが作ってるはずのカラオケだって自分が好きな曲は1つくらい変な打ち込みが気になるものです。

なので少しでも正確になるよう、メモ程度にメロディーを鉛筆で書いておくことがあります。見ながら吹いた方が気持ち的にも楽だったりします。

ところで五線譜も数字譜も表現方法が違うだけで表してる意味はあまり違わないといえないでしょうか。というか五線譜を簡略化して情報をそぎ落としたのが数字譜だと思えます。

ということは楽譜を数字譜に変換できてもいいはずです。現実には五線譜を変換するのは難しいので、その上位にある演奏情報、つまり規格でいうとMIDI(Musical Instrument Digital Interface)からなら変換できそうです。

と思ったらすでにそういう試みがありました。

MIDIを入手する方法


メジャーな曲のMIDIを購入するならヤマハが一番だと思います。信頼できるデータだし決済方法も柔軟でたまに利用してます。

ヤマハミュージックデータショップ https://yamahamusicdata.jp/

中にはYAMAHA専用の音源に最適化されすぎていて他社の音源で再現できないデータも混ざっていることがあって好き嫌いはわかれそうですが、事実上の標準みたいになってます。

あと、なぜか存在している野良MIDI(SMF)もあります。外国の曲、外国でも親しまれてる日本の曲、日本の曲、など探せば意外とあるものです。ここでこれ以上は触れません。

もちろん著作権のない曲は自由に世界中で公開されています。

◆和楽一筋


和楽器用楽譜作成ソフト 和楽一筋 http://jonkara.net/soft/wagaku/

MIDI(SMF)を和楽器の楽譜に変換するソフトです。篠笛だけでなく尺八・大正琴・三味線などいろいろな楽器に対応してます。

和楽器の譜面を自動生成するソフトが
2010年くらいからあるようです


1.ソフトをインストールして起動します(Windows10なら簡単なはずなので詳細は端折ります。まだVistaの人がいたらlzhの展開を調べてください)

2.メニューの新規作成を実行します。曲名称などは今は飛ばします。そのままだと全楽器の楽譜を作ろうとしますので、とりあえず篠笛だけ選んでください。

3.ファイル→MIDIファイルを開く、で任意のMIDIファイルを開きます。

4.トラックの選択を迫られます。ここが厄介です。「Vocal」「Drums」「Bass」のように名前がついていたら簡単ですが、無名のトラック(トラック1など)がおおいです。どれが必要なトラックなのかわかりにくいです(これはMIDI製作者の都合)。上から順に選んでみて違ったら別のトラックを選ぶみたいな地道さが必要です。

5.英語音名(CDEFGAB)の楽譜が表示されたら成功です。編集メニューから西洋→和楽器変換を選びます。

6.トラックを選びます。この名前は先ほど選んだMIDIのトラック名なので毎回変わります。確定したら楽器の選択を求められるので篠笛を選びます。名称はわかりやすいのを付けましょう。笛の調子も選びますが取り合えずそのままでもいいです。

7.数字譜が現れたでしょうか? 呂音が漢数字じゃないといやだという人は、ファイル→ソフトウェア設定→漢字表記を選びます。

8.ファイル→画像ファイルに保存、で画像を作れます。

◆移調


このままだとキーの設定ができてないのでシャープやフラットの多い楽譜になってしまいます。編集→移調でキーを設定します。

ここでは7穴唄物篠笛の主音は1か4ということにしておいてください(そうじゃないと思う人は読み替えてください)。

12345678=ドレミファソラシド、四五六01234=ドレミファソラシド

正確に言うと長調なら1か4で短調なら6か2です。メロディーの終わりが1か4(短調なら6か2)になるように移調すると臨時記号の少ない吹きやすい数字譜になります。

もういくつねると お正月
お正月には 凧(たこ)あげて
こまをまわして 遊びましょう
はやく来い来い お正月(最後の「つ」が主音)

編集→移調メニューを開くとトラックを聞かれるので篠笛のトラック(さっき命名した)を選んで

1音上げ
半音上げ
半音下げ
1音下げ

のどれをかを選びます。ここ大事な機能なのに、操作性がいまいちに思います。何度かトライする必要があります。

もし難しければ半音ごとに変えていって一番吹きやすそうなのを採用しましょう。

臨時記号はないけど大甲多すぎて辛い、逆に低すぎて聞こえなさそう、他の楽器に合わせたい、というときは主音を変えたり調整してみてください。

試しに作った浜辺の歌の数字譜はこちらです。


もちろん機械生成なので微調整は必要です。画像にしてしまっているのでペイントやフォトショップで直すのがいいでしょう。

◆最後に


このソフトがあれば生産効率は格段に上がりますが、まだまだ改善の余地があると思います。たとえば「6#」って表現は「7メ」の方がいいんじゃないかとか、見る人によっても違和感があると思います。

あらためてMIDIと楽譜と数字譜は表現方法は違っても意味的には同じような情報なので変換することはできると思います。こういう試みがもっといっぱいあるといいなと思います。